裏・鷲谷ゼミ

某大学メディア学科。昔は「飲みゼミ」として与太を飛ばしていたが、最近のゼミ生は飲みに付き合ってくれないので、オンラインで管を巻くことにした。

ゼミにもイノベーションが必要だ

センセイのゼミって何やってるの?

って、よく聞かれます。

答えに困るんですよね…。

 

一応、「コンテンツ産業とプロデュース技法についてですよ」って答えるんですけれど、みんな腑に落ちてない顔をして聞いてます。

 

まぁ、わかるわ。

 

学科の他のゼミみたいに「テレビ番組作ってます」「新聞作ってます」っていうんならわかりやすいですよね。それに比べりゃ、「コンテンツ産業とプロデュース技法」って、何なんだよって感じですわ。

 

DEBu研っていう通称を使っていたこともありますね。

Digital デジタル

Entertainment エンターテインメント

Business ビジネス

…で、デブ研ね。ふくよかな体型(笑)の私にはピッタリの通称だと思って「これだ!」って感じだったけど…でも、全然浸透しなかったなぁ。

 

「センセイの無茶振りに応えるゼミ」って言ってた時もあるなぁ…。

その時は、「無茶を承知で入って来てるんだろ(ぐへへ)」と、頭の片隅のどこかにあったのか、気がつけば、無茶振りがエスカレートしてて、こりゃあいかんと、踏みとどまることにした。

 

「呑みゼミ」を自嘲的に言ってたこともあるけれど、ふと気がつけば、時代は「若者の酒離れ」だもんねー。あんまり、良い意味に取ってもらえないんで、これも自重することにした。

 

アニメやCGを作るゼミではないの?

うーん…センセイになって、初年度は、そんな気持ちもあったんだけど…そしたら、その年は、一人も、ゼミに入りたいって人がいなかったんだよね。

 

まぁ、実際、アニメやCGを作るのって、大変だし…週に一コマのゼミの時間だけでは、絶対無理で、作業は時間外にみっちりとやる必要がある。それだけの覚悟がある人は、ウチの学科には、ほとんどいないんだなぁ…ということを思い知ったんだよね。

実際、前の職場では、1〜3分ぐらいの映像をグループで作るのに、数ヶ月〜半年は掛かってたからなぁ…。

 

さらには、「ウチのゼミに来れば、アニメ業界、CG業界に就職できるよ」って軽々しく言えないのも、「アニメやCGを作るゼミです」とアピールしない理由のひとつ。

 

また、アニメやCGを作るには、絵描きだけじゃなくて、プロデューサーなり、ディレクターなり、音響・編集マンだったり、役者だったりが必要になるんだけど、「アニメ・CGを作るぞ」って言うと、基本的に絵描き志望の人にしか、その言葉は刺さらないでしょ? 

極端な想定をすると、たとえば、「一人で、絵をコツコツ描いていたい」みたいな人だけでゼミのメンバーが揃っちゃうわけ。

そうすると、作るはずだった/作りたかったのに、逆に作れない…っていう矛盾した状態に陥るわけよ。

 

だから、まぁ、ゼミでアニメやCGを作りたかったら、基本は、多様なスタッフを集める…ってことが、一番大事。

ディレクタータイプ、プロデューサータイプ、役者タイプ、クリエータータイプ…みたいなのが揃って初めてアニメ・CGって(だけじゃなく、映像制作全般の話だけど…)作れるようになるんだなぁ。

 

…あ、もしかしたら、今の3年生の代は、いけるかも(笑)

 

だから、何やってるの?

まぁ、普通に、コンテンツ産業関係とプロデュース技法を勉強しながら、実践してんだけど…そんな説明じゃ納得してくれないんだろうなぁ。

 

就活に行ったゼミ生が、エントリーシートで「ゼミ活動」の欄に何を書くかに困ったり、面接で「ゼミではどんなことをやってるの?」と聞かれてどう答えるか迷ったり…ってのは、ゼミ生からたまに相談される。

その度に、ちょっと、私も申し訳ないような気持ちになったのよ、正直。

 

下手したら、ゼミ外の人だけでなく、現役ゼミ生、そして、卒業生も何をやったゼミだっけなぁ…って思うだろうね(笑)。

 

まぁ、

辛いことは時間が経つと、克明に覚えてるけど辛い感情は消える、

楽しかったことは時間が経つと、楽しかった感情は残ってるけど、ぼんやりとしか覚えてない

…みたいになるのが、人間の記憶のメカニズムだから…

卒業生の方々には「何やってたか思い出せないわー」というぐらいが健全なゼミだと思うけど…。

 

いやいや、ひょっとしたら、自分自身がゼミの指針を見失ってるかもしれない(笑…って笑い事じゃないや)。

 

そんなこんなで、とりあえず

思ってることをもっとみんなに伝える努力をしなきゃ…って考え直したんだ。

同じことを同じようにやってたら、同じ結果になるだけだからねぇ…。

 

コンテンツ産業」の部分は、時事ニュース的な側面が強いから、書き残す価値があるだろうし…

 

「技法」の部分でも、ソフトの使い方やなんかは、どこかにまとまっていた方が、みんなの使い方のヒントになるだろうから…

 

そして何より、ゼミのみんなとの対話の糸口になることが大事だと思ってさ。

TwitterFacebookもあるけれど、色んなルートがあるに越したことはないでしょう。

 

最近読んだある本で「愛情とは理解し、応援すること」という一節があって、「これはー」っと、ビビッときちゃった。いやー、俺、自分の奧さんのこともみんなのことも、理解が足りないなーって、反省しちゃったのよ。基本的に応援する気持ちはあるんだけどねー。「理解がない」というのは、無関心と同義だもんね。「愛情の反対は怒り・憎悪ではなく無関心だ」ともよく言われるじゃない。

もっとみんなのことを知らなくちゃ、知ろうとしなくちゃいかんよね。

 

飲み会で話をするってのもあるけどね…気がつけば、特定の人とはあまり話ができてなかったり、恋バナ(下ネタ)中心で(笑)真面目な話はできてなかったりという問題もあったからね。

 

だから、まぁ、みんなのことを知ろうと思うなら、自分のことも伝えなきゃね。

プライベートのことだけじゃなくて、少し堅めの込み入ったネタも伝えなきゃ…でもって、それをみんなに…って思ったら、同じ話を何回もするより、Blogを書いて読んでもらうのが良いのかなぁ…という結論に達しましたー。

 

夏休みに入って、みんなとの交流が減る分、ちまちまと書いていきますわ。

 

そんなこんなで〜。